1. HOME
  2. 子供の歯並びと矯正時期

子供の歯並び

3歳までは、良い脳をつくるための歯育を

3歳までの環境で、歯の土台が出来上がります。また、「噛む」という行為は知識の発達に影響があると言われます。
ちなみに、脳も3歳までに80%が完成し、知識の詰め込み・丸暗記だけならば6歳以降でも努力次第で能力を伸ばせますが、考える力・創造する力・解決する力などの土台は、3歳までに80%、6歳までに90%が決まってしまうと言われています。
また、3歳までに刻み込まれた思考パターンは、ポジティブなものであれ、ネガティブなものであれ、それを変えるには、その後10年かけても足りないと言われております。つまりは、3歳までの歯育は、良い脳をつくるための教育であることをご理解いただきたいのです。
一戸歯科医院では、3歳くらいまではお母さんと歯科医師が、膝と膝をつけてあかちゃんのお口の中を点検します。歯がまだ生えていなくてもお口のひだの状態や舌の状態などを拝見します。定期的に来院をしていただくことのメリットはたくさんあり、その時期に応じて必要な良質の情報をお渡しできます。 

0才の時期
歯が生える前の赤ちゃんは、舌を使って母乳・ミルクを飲みます。この時期に気をつけるべきことは、ほ乳瓶をゆるめてミルクをあげたり、乳首のやわらかすぎるほ乳瓶を使ったりしないこと。これらは、舌や唇、頬の筋肉の発育を遅らせ、歯並びの乱れにつながるからです。また、この時期は口の周りや舌の筋肉をバランスよく動かせているかどうかをチェックすることも重要です。離乳食を飲み込むときに変な癖がついてしまうと、後々、歯並びを乱す原因になってしまうからです。

当院では、「どのように母乳・ミルクをあげているのか?」「どんなほ乳瓶を使っているのか?」「食事の時間は決まっているか?」「どんな飲み込み方をしているか?」など、食事を中心とした生活習慣について伺い、改善すべきポイントについてアドバイスを差し上げています。0歳の頃から生活習慣に気を配ることで、むし歯になりにくい口腔内環境を育むことができ、正常な味覚を形成できます。そして、これが生涯の健康な体の基礎になるのです。

1~3才の時期

お子さんの乳歯は、生後6ヶ月くらいに下の前歯から生えはじめ、2歳6ヶ月頃に奥歯まで生えそろいます。すべての乳歯が生えそろうのは2歳6ヶ月頃が平均的ですが、個人差があります。3歳半頃までに生えそろえば問題はありません。この段階で矯正では無く、永久歯の歯並びが悪くなる可能性の悪癖を修正していくことが、主になるでしょう。

1.乳歯のむし歯を軽視しないでください
子どもの乳歯は大人の永久歯に比べて非常にやわらかいため、むし歯になりやすく、一度むし歯になってしまうと進行が早いという性質があります。乳歯のむし歯を放置しておくと、後続の永久歯もむし歯になりやすくなったり、生え替わりに悪影響を及ぼしたりすることがあるのです。永久歯の健全な発育を促すためには、乳歯の時期からむし歯予防に取り組むことが大切です。※文末の虫歯予防の処置をご覧ください。

2.よく噛む食生活を心がけてください
前歯で噛み切り側方歯で粉砕し臼歯ですり潰し飲み込む。よく噛むことは、お子さんの顎や骨格、筋肉の正常な発育につながります。逆に、噛み合わせのバランスが悪いと、骨格や筋肉の歪みを起こし、歯並びが乱れるだけでなく顔貌などにも悪影響が及ぶことがあります。

食べ物を食べた時にでる「唾液」には殺菌・消化能力があり、これは自浄作用といって、本来人間が持つ素晴らしい能力の一つなのです。その唾液は「噛む」という行為で出てきます。ですから、食べ物をきちんと噛める歯にしておかないと、唾液の量も減ります。それにより、胃腸の消化吸収を助ける能力も減ってくるのです。

4才~の時期
歯が生えそろう4歳以降は、むし歯のリスクと隣り合わせになります。お子さんが4歳になったら一度、歯科医院を受診していただきたいと思います。検診を受けることは、今後の歯並びの予測をつける上でとても重要なことですし、永久歯のケアに非常に有効になります。

4歳頃になると永久歯の配置がだいたい決まるため、将来どんな歯並びになるかが予測できます。早い時期に不正歯列になる可能性を予測できれば、6~7歳で矯正治療をスタートでき、小学校を卒業するまでに治療を終わらせることができます。そうすることで、歯を抜かずに歯並びを整えられる(非抜歯矯正)可能性が高くなります。親御さんだけの力で、お子さんの正しい発育を導くのは非常に難しいことですから、ぜひ当院を利用していただきたいと思います。

咬合誘導

まだ顎がやわらかい子どもの時期であれば、顎の成長を利用しながら、歯並びを整えることができます。

【咬合誘導のメリット】

1.歯を抜かずに治療できる可能性が高い
2.顎が自然に広がるため、舌の動きが自然でスムーズになる
3.顎や舌の機能が向上することで、呼吸しやすくなる

虫歯予防の処置

フッ化物塗布
歯質を強くする効果があるフッ化物を歯に塗ることで、むし歯になりにくい歯をつくります。フッ化物塗布は、特に乳歯や生えたばかりの永久歯のむし歯予防に効果的です。

シーラント
シーラントは、むし歯になりやすい奥歯の溝を歯科用プラスチックで埋めることで、食べカス・歯垢が溜まるのを防ぎ、むし歯を予防する処置です。
乳歯の奥歯や6歳臼歯のむし歯予防に効果的です。

歯みがき指導
正しい歯みがきを覚えてもらうことで、むし歯菌の住処である歯垢を効率的に取り除けるようにします。


シュガーコントロール

糖分の摂取をコントロールすることで、むし歯菌の栄養になるものを少なくします。糖分を摂取する回数が少なくなれば、それだけ、むし歯になるリスクも抑えられます。

子供の矯正(床矯正)について

小児期に乱れてしまった歯並びや噛み合わせをそのままにしておくと、虫歯や歯周病、顎関節症などを招きやすくなります。また、見た目や発音に関してコンプレックスを抱える原因になってしまうこともあるでしょう。乳歯の状態は、永久歯の歯列形成に影響を及ぼします。矯正時期にはリミットがありますので、お早めにご相談ください。

 

子供の歯並びコラム

虫歯がないと安心していたお母さん。ランドセルを用意する頃のある日、ハッと気がつく。乳歯の奥に6歳臼歯が少し顔を出してきた。もうすぐ前歯も生え変わる乳歯の前歯は、きれいに隙間無く並んでいたけれど、永久歯って乳歯より大きいよね、並ぶかしら?そのままでは並びませんよ。

子どもの身体は自然に大きくなるから土手も永久歯にあわせて自然に大きくなるのだろう。
そうお考えのお母さま、6歳の時点で隙間がなかったら、次の歯槽堤の成長のピークは永久歯の前歯が生え揃った後です。

 

我が子の歯を並べることに40%が成功しない理由

6歳くらいまでの間にお子様を正しく成長発育させることが出来たなら、その子のお口の土手には(歯槽堤といいます)永久歯が(その子の永久歯の大きさに関係なく)並ぶだけのスペースができますしきれいなU時型に並ぶでしょう。正しい成長は、健康であること、鼻で呼吸していること、顔周りに関しての癖がないこと、適切によく噛む食事をしていること、正しい飲み込み、正しい姿勢での生活etc。一つ一つをみると、当たり前のことばかりです。

ところが、60%の母親は我が子の前歯をきれいに並べることに成功し、40%の母親はできません。 奥に6歳臼歯が出始めた時点で、乳歯列が隙間無く並んでいるのは要注意。早いうちに、歯槽堤を広げて、まずは永久歯の前歯が並ぶスペースを作ってあげましょう。

歯を抜かずに並べるにはタイムリミットがあります。女の子は9歳、男の子は10歳(個人差あり)で、5歳から7歳くらいまでが始めるベストです。

 

4歳から9歳までのお子様のお母様へ

床矯正の装置は4歳から入れられます。お子様の歯並びが気になったら乳歯の犬歯が抜ける前に、是非1度ご相談ください。食育・機能訓練はもちろん、子育て・教育など大切なお子様の将来を守るため、是非当院にご相談いただければと思います。

 

初診ご予約  個別相談会ご予約
オンラインは24H
お急ぎの方は、お電話にて診療時間内にお願い致します。
☎ 044-299-6244